岸田総理大臣の任期が9月末に迫り、次回総裁選は9月20日から29日に議員投票が実施されることが決まった。
岸田総理大臣就任以降、世間では様々な声が上がり、
中でも民党派閥の政治資金規正法違反事件で国民の自民党への不信感が高まり上がった「交代論」は国民の意思の反映ではないでしょうか。
そんな中、8月14日の岸田総理緊急会見にて次回総裁選の不出馬を表明。
そこでこの記事では、
・なぜ岸田首相は総選挙に出ないのか?
・緊急会見はどうような内容だったのか
この2点についてまとめました。
さて早速本題に移っていきましょう。
緊急会見の内容
緊急会見で不出馬を表明しましたが、真意はどのようなものだったのでしょうか?
会見内容を簡単にまとめてみました。
自民党が変わる一歩として、総裁選から身を引く
岸田総理は、
- 30年続いたデフレ経済に終止符を打つ
- AI時代における電力事業の大幅増加
- 3.6兆円の少子化対策を実行する
- 交際社会への対応として、43兆円防衛力を強化する
- 国際協調の為の多角的外交
上記内容をこの任期3年間で取り組んできたと語りました。
一方で、
- 旧統一教会を巡る問題
- 派閥政治資金パーティの問題
など、国民の政治不信を招く事態が相次いで生じた事を発言し、
岸田首相は「私としては、被害者救済法の成立や政治資金規正法の改正など、課題への対応や再発防止策を講じる事が総理総裁としての責任であるという思いで臨んできた」
と続けた。
そして「残されたのは自民党トップとしての責任。所属議員が起こしてきた重大な事件について、組織の長として責任を取ることに些かの躊躇もありません。今回の事案が発生した当初から、思い定め心に期してきたところであり、当面の外交日程に一区切りがついたこの時点で、私が身を引く事でケジメをつけ、総裁選へ向かっていきたいと思います」
と、改めて不出馬の意向を語りました。
岸田総理は議員の相次ぐ問題の責任を取り、次回総裁選は不出馬の意向と言っていますが、
本心では自身が自民党のトップであると、自民党は戦えないと判断したのではないでしょうか。
これは菅義偉前首相の退陣時と似ていると、一部から声が上がっています。
また、不出馬を語った後、次期新総裁が選ばれた際次のような政治を行ってほしいと続けました。
「新総裁が選ばれた後は、ノーサイド。主流派も反主流派もなく。新総裁の元で、一致団結。政策力、実行力に基づいた真のドリームチームを作ってもらい、そして何より大切なことは、国民の共感を得られる政治を実現することにあります。それを出来る総裁かどうか、私自身も自分の一票を見定めて投じていきたいと思います」
このように、自身は身を引くが国民の思いを一身に受け、政治を行える人物が時期総理となる事を望むと語りました。
質疑応答では?
Q.国際秩序の維持強化を主導してきたが、政権が変わることで流れが失われてしまうのではないか?総裁選へ出馬し、3年間の実績を訴え戦うという選択肢はなかったのか?
「経済、エネルギー政策、子供政策、安全保障政策、外交。多くの皆さんのお力添えもあり、具体的な結果が出てきている、それは自負するところです。しかし、国民の信頼が薄れてきた今それを取り戻すことでより前に進めると信じています。自民党が変わらなければならない、変わる一歩が私が総裁選へ出馬しないことと判断して決断に至ったことであります。」
Q.次回総裁選、誰を支持し思いを託すつもでしょうか?
「当然のことながら、不出馬を表明した人間が後のことについて、申し上げる事は控えるべきであると思います。しかし、一つ申し上げるならば、お金の問題、政治の信頼の一連の改革努力が続けられてきましたし、これからも続けていかなければなりません。このような一連の改革マインドが後戻りするような方ではなくあってもらいたいと思います。」
Q.不出馬を決めたタイミングはいつで、相談された方はいましたか?
「政治と金をめぐる問題が発生してから、トップとして責任のあり方については思いを巡らせてきました。そして、国会最終盤に政治資金規正法の改正なども実現をしてわけでありますが、タイミングに関しては今回の問題に向き合い政治家としてあり方を整理し、政治家としての維持をもって問題にあったて取り組んだ上で今日に至ったということであります。」
Q.不出馬は支持率低迷が要因の一つだと思うがどう考えますか?
「支持率高い低いについて何か申し上げるつもりはありません。あくまで問題に向き合った結果として決断をしました」
Q.誰かに不出馬の相談をしましたか?
「色々な方々の考え方はお伺いしました。しかし、私自身最後は自分で決定する。それは当然のことであります。私自身が決定しました。」
最後に
今回の不出馬へ至った経緯は、議員問題に向き合った結果、自民党が変わり信頼回復の一歩としては自身が身を引くことが一番である。と、判断したようです。
質疑のなかで、支持率低迷も要因の一つではないかと言及されていましたが、あくまで問題に向き合った結果と述べています。
昨今、政治不信が大きく広がる中、岸田内閣の支持率が低迷していたことは事実です。
「岸田やめろ」とSNSで拡散されることは少なくありませんでした。
任期内で岸田内閣が大きく変動することはありませんでしたが、
総裁選が近く控える今。国民が待ち望み、次期総裁への総意が現れる瞬間が真近に迫っているのかもしれません。
良くも悪くも国民の政治意識を大きく変えた3年間は、次の時代に向けどう反映していくのでしょうか。
国民の思いを一心に背負い立つ、そんな方が選ばれる事を期待したいです。
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